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help リーダーに追加 RSS 「巌窟王」 本編 後半

<<   作成日時 : 2008/05/12 03:35   >>

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※この文章は、掲載は、11日日曜夜中(月曜の午前0時付近)になると思いますが、書かれたの自体は、前日の夜中、ギアス6話放送前と踏まえた上でお読み下さい。


はい、ストーリーの感想。
見た人以外には分かる筈も無い独り言です。ここまでもそうだったが…。
「巌窟王」見てない方で、うっかり読んでしまったみたいな人は、取り敢えず、
デュマのモンテクリスト伯(え?本当の邦題は、岩窟王なんですか??私あれですよ。
あの少年少女向けの簡単版で読んだので、知らないです←オイ。)を読んで来い。みたいな。

……てか、主人公の少年達15,6歳って設定厳しくね??…普通に…
まあ…主人公が純真さ・無垢さを失わないで成長出来るかってことをやりたかったのだろうから、
そうすっと、まあ、18とかだと歳とり過ぎてたんだろうけどな…。
しかし、フランツも15歳って、どういうことよ……?…え?15歳は、おフランスの貴族社会では、
怪しい場所に出入り出来ちゃったり、年上の女性とアレ出来てしまったりするんすか?
つか、手馴れてそうだし…。……いや…、さすがに、それは無いだろ………。

ま、まあ、こんな細かい所を突っ込んでいては、肝心のストーリーに関わる突っ込みが始まらないので、
この辺で、そこはさておき……。

しかし、18歳になったら使えない純真さ、純粋さを守るストーリーって…何か…もうこの文字並びだけでも
浅い感じだ……。人を信じる心というのは、子供時代の無知、アホさとは別だと思うんだがな…。
人を信じるとは、人が醜いと知った上で、それでも人の本質には悪も善も無いのだ、と悟れ、
たとえ、自分に不都合なことをする、自分自身の誇りを貶める「悪」であっても、それが、欲ある人間
が故の誇りであると知り、相手の欲が故の行為を、弱さであるとして愛しく思うことだと思うのだがな。
原作の素晴らしい所は、復讐に身を投じた者の、境遇としての、では無く、人間全部に通ずる、生存本能による
自己憐憫という弱さを、きちんと指摘した所だったんだけどな。
それに、過去に囚われてしまう人間の性を描いたのにな。
アルベールの23幕での、モンテ・クリスト伯と自分の親への「(自分のしたことから)逃げてるだけじゃ無いか」
って…逃げちゃいないだろう、モンクリは(中田譲治風に)。問題があった時に、正面から向き合うだけが、
解決策じゃ無い。モンクリの場合は、向き合い過ぎて、囚われちまったのが、問題なんだろ。
向き合えないことより、受け入れて流すことの方が難しい。そのことテーマにした方が、
「問題に向き合おうよ(←似非臭い正義の輝き)」
的、良くある心理学の宣伝文句を謳うよか、余程意味はある…つか、面白いと思うんだけどな。

まあ……、良いや。

だが、上記の感想から見て分かる通り、私個人としては、この監督の語りたかったことには、
大して感銘を受けていません。
が、まあ、作品の出来というのは、テーマの好き嫌いでは無く、語りたかったことを、いかに
ストーリーとして表したか、表せたか否かにだけ関わって来ると思うので、個人的好みは、
ひとまずおいて、アニメ(全編)としての完成度について。

……全ての設定や話の流れが、少年時代にしか存在しない純粋さを瑞々しく描くのに役立っていたと思います。
素晴らしい。

・まず第一に、15、6歳という設定だって、そうだよね。
・そして、伯爵のメルセデスへの愛や、メルセデスから伯爵への愛という部分は、原作に比べりゃ、皆無に近く
描かれて無いし、着目されて無いので、つか、親世代の、伯爵の復讐の元凶となった、憎悪・感情面は、
軽〜〜く流されているので、このアニメでは、本当に、少年達を見所にしております…よね?;
変なこと言って無いよね……フランツとか…?;
・そして、そう、特に、フランツ(15歳……厳しいよ…)の死。フランツというキャラクター自体が、
少年時代の純粋さという、いつかは壊れてしまうものを一心に、ひたむきに、「純粋に」慈しむという、
実の所、少年時代だけでなく、普遍的に通じる、真の純粋さを象徴したキャラという感じなので、
そういうものが、世を生き抜けなかったというのは、本当に、この世の汚さというものを表せていて、素晴らしかった。
天才(や良い人)は夭折する、憎まれっ子世に憚るに似た感覚でしょうか。
まあ、フランツは何の天才でも無いがな。

なんで、まあ、まあ、そういう少年時代の純真さを描きたかったのだとすれば、
まあ、あの23話、24話もアリかな、と。いや…しかし……

やはり、24話は厳しく無かったか…?

私の個人的好みや、若過ぎるだろう!?画面的にも、キャラクターの言動的にもとかいう、
全ての個人的突っ込みはさておくとしても、あれは、厳しく無かったかい…??

だってさ、後半、主人公、アクション何一つしてないじゃん。

私、個人的に、ちょっと米国の方で、脚本学んだりしたことがあるのですが、その際、しつっこく
担当の者(あの野郎を師とは呼びたく無い)が言ってたことには「シーンを動かせ!主人公にはアクションを!
フラッシュバック(ここでは、過去の回想シーンの意味)は、シーンを止める!使い過ぎるなんざ、あり得ない!!」
って、ことだったのですが、いやあ、まさしく、その通り。最たる、悪例が、24話だと思うのだ。
ここまで、シーンが止まってるアニメ…にしろ、ドラマにしろ映画にしろ、何にせよ、見せものは初めて見たぜ。
回想シーンの間も、現実世界の話が進んでいけば良いのだが、全く進んでねぇじゃんみたいな。
てか、何より、回想シーンがストーリーを推し進めれば良いが、回想シーン終わった直後の
アルベールの「誰か恨むの恐くて5年間戻って来れなかった」(←しかも、膝なんて抱え込んじゃって、
まだ、恐がってる、克服してねぇじゃん)って、台詞で、
全て言い表せる、無意味な回想だぜ?勘弁しろや。

まあ、おそらくは、23話で、終わっちゃうと、唐突過ぎるから、何か、ちらっと後日談入れたかった…つか、
むしろ、23話に入れたかったんだけど、うっかり入らなかった、15分程のまとめのやり場に困って、
24話とか作ったけど、30分…これはこれで…長過ぎだっ!?みたいな、
制作サイドの焦りが見えるようだぜ。…じゃあ、23話の、無駄な、つか、超アニメキャラって感じでうざい
エデ、の伯爵への愛の告白シーンカットすりゃ良かったじゃん……。

あ、そだ。エデ。何?あのうざエデ??いや、あの伯爵は、メルセデス命なんだよね?だから、苦しいわけ
だよね???つか、じゃ無いと、復讐が、ただのゲーム感覚に…って、ただの巌窟王とかいう存在に
とって換られただけの、馬鹿設定になってたからそれで良いのかな??…まあ、とにかく、
伯爵の復讐心に共感し辛くなるだろ!単に、牢に入れられて、苦しんだから、恨んだだけかよ!!みたいな。
牢さえ、もうちょっと快適なら、お前、絶対そんな恨まなかったろ?みたいな、そんな復讐心に、
何の共感呼べるってんだ??…さすが、恋愛という概念の根付かない日本人…いや、監督がオタだからか……?(←差別発言。すみませんねえ)…男女間の愛とは何かが分かってねーや。つか、興味無さ過ぎ。
メルセデスが、伯爵の心開くんで無かったら、伯爵の愛とは何だったんだ…?
そんな、一時で、浅い愛だったんか…?

とにかく、エデは要らん。原作のエデは、そんなキモイ日本のアニメ女キャラのように、
無駄に自己主張したりしないんだよ。つか、魂抜かれとったんちゃうんかい
最初の設定では。ただのちゃちい嘘か!しかも、あんま、意味無い嘘か!じゃあ、言うな、伯爵。
主張せず、ただいつも一緒にいてくれるというのが、どれ程有難いものなのか、身近でありふれて
気にも留めないものこそが、失ったら本当に辛い、本当に大事なものであるということに、気付かせる存在、
それが、エデであるべき。メルセデスは、「初恋の人」のようなもの。夢の女。そうして、エデは、
共にすごして行ける相手。言ってしまえば、結婚相手だな!(違う)その対比があるからこそ、
伯爵のメルセデスへの拘って来た気持ちが純粋で本物だったことが分かるし、それに愛されつつ
憐れまれた時の、気付きの辛さや、後悔が表れるんじゃねぇかっ……って、これは小説の話を
そのまんま、擁護してるだけだったぁあ
でも、とにかく、モンクリの気持ちの向け方の対比の対象としてだけ、エデは必要になるべきなんすよ。
なのに、あのエデは……しゃべり過ぎ。でしゃばり過ぎ。

ええと…何の話だっけ??あ、そうだ。24話は、カス…つか空気化し過ぎだ!って話だった。
ああ…もはや、2chしゃべりな自分が哀しい……いや、本当に悲しいわ……

まあ、24話と、エデのしゃべり過ぎ、23話のウザ告白以外は、極めて良く出来てたんで無いかと
思います。だから、一押しなのです。

ああ、良かった…本当に良かった…やっと、序幕で述べたテーマについては話終えられたよ。

こっから先は、単なる、個人的にしゃべりたいことです。いや……今までも十二分にそうであったのだが…。

私的に、23,24話共に、はあっ??でした。
つか、それより前に、え?何?フランツからの手紙で、あっさり伯爵許しちゃったの??;
いや、別に、良いけどさ……。自分が、エドモン・ダンテスの苦しみは全く無視で、自分の誇りのため
(もっと言えば、騙されてむかついたってだけ)という極めて美しくない理由のために、恨み全開にしたら、
友人が死んだ→ああ、俺も悪かった、悪の気持ちに染まっちゃならねえ…→モンクリ説得してやっか、
なんだろう多分。まあ、台詞と言動からは、フランツの言うこと聞いて無かったから、悪かったぐらいにしか
思って無いように思われるが。だが、まあとにかく、悪にそまっちゃならねえと学んだ→伯爵に許しのキス
なんだよなぁ?……それって…それの間を通じさせるものって……このガキ本当に騙されてむかついてただけ自分愛してくれてると思ったのに、嘘だったのねぇー!!うきぃぃぃぃぃ!!っていう、
ホモ話…しかも、浅いくだらないだったのかよ!!??
えええええ??それの、どこに純真さが表れてるんだ…??単に、踏み付けにされても(しかも、
超軽い踏みつけだけどな!本当に、自分の父親らの方が酷いと思ってたんならな!)、起き上がったから、
感動して、復讐心という、燃えるようなドス黒いものが消えたってのかドス黒いものは、昇華するものでしょうが??純なるものでしか消せないものでは??え?踏みつけにされなかった、
純粋であり続けられる強さに畏れおののいたのか??何か……理由弱い気するんだが…。
ああ、でも若き魂の純粋さ、その強さがテーマだから良いのか。

何だろうなぁ〜このもやもや感。
思うに、キスっていう生々しくアルベールから伯爵へ同性愛を伝える行為と、純粋さというのが、
極めてそぐわない気がするんだよなぁ〜。
いや、アニメの世界という架空の世界ならそぐうのやもしれんが、だが、あまりに…現実感が無いんだよなあ〜。
いや…だから、アニメだって…という尤もな突っ込みをされたらそれ終わりなんだが…。そら、分かるんだが…。

何だろう…そうだな、アニメという媒体がダメなんだな、結局の所、自分的に。
少年時代の純粋さっていうテーマにしろ、あまりに現実感が無いんだよなあ。
学ばない純粋さなんざ、ただのアホだ。無理矢理の忘却だろ、何の解決にもならんだろって
思うんだよなあ。まあ、主人公が自分で言っちゃってるけどね、24話で。
5年間も、うじうじ自分の黒い感情から逃げるため、現実逃避してましたって。
伯爵は、年上なんだからさ、少年の純粋さなんざ軽いって、ただの同性愛だって分かってた筈だろう?
分かってるべきだよ。心打たれない筈なんだよ、キスなんかじゃ。
それが、心打たれたって所に、彼自身が、それまでにアルベールの真っ直ぐさに惹かれ、
殺したく無かったっていう気持ちが表れた…と、解釈すべきなのか…。
伯爵への憧れも、現実知らない少年っぽいもんだしな。そのアホっ子さを純粋さに捉える、
純粋さとアホっ子の境界をはっきりさせずに、純粋さに括ってしまうなら、あの愛(か…?現実感が
無さ過ぎて、言うのが私ゃ辛いあるよ)も、少年の無垢さ、巌窟王が無くしてしまったものって
ことになるわな。
筋は通る……多分そうなんだろうな…監督、鬼頭良いな。

まあ…人を利用する心ってのは、欲であり、少年少女だろうが、大人だろうが、人間であれば、
だれでも持ってる心だけどな……現実では…つか、理屈では…。
だから、「少年の」無垢さと、騙されたことへの恨みは、対の関係にはならん…と思うんだが…。
子供時代と大人時代の最大の違いは、自我の目覚めであり、他人と自分は違うという個の意識を持つ点であり、
純粋・無垢であるか否かとは、また別だと思うんだけどな…。
てか、騙されて、他人は自分とは違い、自己本位なのが人間ってもんなんだって気付いて、
その新たな感覚をどう処理して良いのか分からないってのが、現実的、論理的に考えれば、
モンクリの本当の所だろう。だから、本当は、モンクリ自身が、自分で、気付かないと、
自分は、恨み晴らしより、他人との新しい関係の築き方を知りたかったんだって気づかないと、
復讐止まらないと思う…つか、話的に止めては、筋が通らないと思うんだがな……。

て。だから、これは、小説礼賛だって!自分、と。

それに、メルセデスへの愛はどこへ……。あ。これまた、小説から入ったからだな。
巌窟王となった時点で、メルセデスは憎しみの糧に利用するだけの存在になってたんだったな。
少年の話にするために涙ぐましい努力を(言い方換えれば、こじつけを、だが)したんだな…製作サイド。
いや、素晴らしき発想…。あ。嫌味じゃ無いよ…。

美し過ぎるよ…世界観が…。
アニメという、現実「感」を捉えない媒体というメリットを最大限に使った作品だ、とは自分で言ったことだが、
本当にその通りなんだな……。
だから、幻想的であり、こんなにまで、観終わった後、切ない気分になる。
存在しないから。すげえな!!監督!ディズニーランド作っちゃったよ!アニメの中で。
……しかし、ディズニー程、衝撃無いのは、現実感皆無だからだな…。
そして、現実感皆無だから、心に訴えてくるもんも淡く、学ぶことが出来ないから、
励まされる所もあんま無いから、こう…エヴァとかギアスみたいにはならないんだな…。
でも、最も、アニメだからこそ、出来た作品だな、と。これぞ、アニメの集大成って感じ。
マジ凄かったんだ……凄い

苦情言おうと思ったのに、逆に、アニメとは何たるかに気付かされちまった
そして、自分の、構成力の無さを思いしらされた。
凄い作品だ……本当に。

しかぁし

人が、何かを、好き!!と言うには、素晴らしいだけではダメなのですな。
というわけで、私が、一押し、好き!と言ったのは、素晴らしいからでは無いのです。
てか、あああこれがしゃべりたかったんだよ!

ここから、いよいよ私的本題です。
つーわけで、「巌窟王」 本編見所解説の方に移行します(苦笑)。

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